日本シリーズとは?Csとの違いや延長戦・Dhルールを徹底解説
日本シリーズの勝敗規定は「先に4勝を挙げた球団が優勝」という極めてシンプルな7試合制(4勝先勝方式)を採用しています。最大7試合を戦い、どちらかが4勝に到達した瞬間にシリーズは幕を閉じます。しかし、その背景にある競技規約には、ペナントレースとは異なる短期決戦特有の取り決めが張り巡らされています。
開催日程と球場決定のメカニズム
開催球場はセ・リーグ本拠地とパ・リーグ本拠地を交互に移動する「2-3-2方式」で行われます。第1戦・第2戦を一方の本拠地で開催したのち、移動日を挟んで第3戦〜第5戦をもう一方の本拠地で開催。決着がつかない場合は再び移動日を挟み、第6戦・第7戦を最初の本拠地に戻して戦います。
どちらのリーグが第1戦の開幕主催権(ホームアドバンテージ)を持つかは、西暦の偶数年・奇数年で厳格に固定されています。西暦偶数年はセ・リーグ本拠地、西暦奇数年はパ・リーグ本拠地で開幕します。移動による肉体疲労や本拠地球場のファンの声援は、勝敗の流れに決定的な影響を与えます。
DH制(指名打者制)の適用基準
普段はパ・リーグのみで採用されているDH制ですが、日本シリーズでは「パ・リーグ球団の本拠地で開催される試合のみDH制を採用する」という原則が確立されています。セ・リーグ球団の本拠地で開催される試合ではDH制は使えず、パ・リーグの投手も打席に立たなければなりません。打撃力に優れた指名打者専任選手をどのように守備位置へ組み込むか、あるいは投手の打順巡りをどう采配するか、両指揮官の戦術眼が露骨に試される要素です。
延長戦と引き分け規定の落とし穴
レギュラーシーズンとの最も大きな乖離が「延長戦の取り扱い」です。第1戦から第7戦までは、延長12回裏を終了して同点の場合は引き分けとなります。時間制限はありません。
引き分け試合が発生した結果、第7戦を終えてもどちらのチームも4勝に到達しなかった場合、翌日に第7戦と同じ球場で「第8戦」が開催されます。さらに特筆すべきは、第8戦以降は延長イニングの制限がなくなり、勝敗が決するまで無制限で試合を続行する点です。万が一、第8戦を終えても4勝ラインに届かない場合は、移動日を1日挟んで相手球場へ移動し「第9戦」を行う規約まで明文化されています。