リオ金メダルから10年——登坂絵莉が明かす「マットを降りて見つけた、もう一つの戦う意味」と日本女子レスリングの未来
かつて「お家芸」と呼ばれ、世界を席巻した日本女子レスリング。だが、海外勢のレベルアップに伴い、国際大会での戦いは年々厳しさを増している。こうした激動の時代において、彼女が果たす役割は極めて大きい。
ジュニア世代の講習会や全国各地での指導イベントにおいて、彼女は技術だけでなく「勝ちきるためのマインドセット」を伝えることに心を砕く。「最後の一瞬まで自分を信じ切れるか」。金メダリストとして極限のプレッシャーを潜り抜けてきた実体験に基づくアドバイスは、若手選手たちの心に深く刺さる。伝統を受け継ぎつつ、新しい時代の強さを模索する後輩たちにとって、彼女は最も頼れるアニキ分ならぬ「憧れの先輩」であり続けている。