ロミオとジュリエット映画、ディカプリオ版Vs1968年版の衝撃的な真相

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『ロミオとジュリエット』のクライマックスといえば、霊廟(墓所)における二人の死です。仮死状態になる薬を飲んで墓に横たわるジュリエットと、その計画を知らぬまま彼女が本当に死んだと誤認したロミオが毒薬を仰ぐ展開は広く知られています。しかし、この死に至るプロセスの呼吸において、原作と映画版の間には決定的な差異が仕掛けられています。

シェイクスピアの原作戯曲および1968年版映画では、ロミオは完全に事切れてからジュリエットが目を覚まします。ロミオはジュリエットの冷たい唇に最後の口づけを交わし、小瓶の毒を飲み干してその場で絶命。その直後に目を覚ましたジュリエットは、神父の制止も聞かず、ロミオの懐にあった短剣を自らの胸に突き立てて命を絶ちます。すれ違いは「時間差」として完結しており、二人が意識を通わせることは二度とありませんでした。

これに対し、バズ・ラーマン監督による1996年ディカプリオ版は、映画史に残る残酷なタイムラグの改変を断行しました。ロミオが小瓶の毒を喉に流し込んだまさにその瞬間、ジュリエットの指先が動き、ゆっくりとまぶたが開くのです。

ロミオは死に至る劇毒の痛みに襲われながら、愛するジュリエットが生きている事実を目の当たりにします。二人の視線が交錯し、ジュリエットが「ロミオ…」と微笑みかけた瞬間、毒が回ったロミオは苦悶の中で息絶えるのです。救いの光が一瞬だけ差し込んだ直後に、絶望の深淵へと叩き落とされるこの演出は、初見の観客の息を止めました。原作の悲壮感を映画的サスペンスによって極限まで増幅させた見事な改変といえます。

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