映画『神さまの言うとおり』結末の謎と続編が消えた真相を解剖

映画『神さまの言うとおり』結末の謎と続編が消えた真相を解剖にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

映画公開直後から「確実にパート2がある終わり方だ」「次回作はいつ公開されるのか」と囁かれながら、なぜ続編は制作されなかったのでしょうか。映画関係者の証言や当時の興行データ、製作体制を精査すると、そこには単一の要因ではない「構造的な中止の真相」が浮かび上がってきます。

第一の壁となったのが、興行収入の規模です。映画『神さまの言うとおり』の最終興行収入は約12.2億円を記録しました。邦画実写としては決して大赤字ではないものの、巨額のVFX制作費、大がかりな美術セット、そして海外映画祭への出品コストなどを差し引くと、東宝がメガヒットと位置づける「20億円〜30億円」のラインには遠く及びませんでした。

第二の障壁は、過激なゴア描写に伴う「R15+(15歳未満入場不可)」のレイティング指定です。本作の原作漫画の主たる読者層は中高生男子でした。しかし、映画版は年齢制限により、最も熱狂的なファン層である中学生が劇場に足を運べない事態に陥ったのです。若年層を切り捨てざるを得なかった配給戦略は、続編のゴーサインを出す上での大きな足枷となりました。

さらに決定打となったのが、原作漫画『神さまの言うとおり 弐』のスケール感と、キャスト陣の超売れっ子化です。原作の続編は、瞬たちがゲームをしていたのと同日同時刻に学校をサボっていた高校生・明石靖人を新主人公に据え、日本全国から世界規模へと舞台を拡大。瞬や天谷が再登場するのは物語が大幅に進んだ後となります。この膨大なストーリーを2時間枠の映画で収めることは脚本上不可能に近く、実写化するならば最低でも2部作以上の連続製作が不可欠でした。

主演を務めた福士蒼汰をはじめ、神木隆之介、染谷将太、山崎紘菜らは本作以降、日本映画界を牽引するトップ俳優へと成長。2010年代後半には全キャストの長期スケジュールを再拘束すること自体が困難を極め、結果として企画は自然消滅へと追い込まれました。

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