なぜ狛犬ではなく兎?つきのみや神社「七不思議」の真相とツキ呼ぶ強力ご利益
「つきのみや神社」という呼称は通称であり、正式名称は調神社(つきじんじゃ)と称します。その創建は第10代崇神天皇の御代と伝えられ、平安時代に編纂された『延喜式神名帳』にも名を連ねる格式高い武蔵国式内社です。御祭神には、天照大御神(アマテラスオオミカミ)、豊宇気姫命(トヨウケヒメノミコト)、素盞嗚尊(スサノオノミコト)の三柱をお祀りしています。
社名の「調(つき)」とは、古代の租税制度である「租・庸・調」の「調」を指しています。当時、武蔵国から伊勢神宮へ納められる初穂や特産物などの貢物(調物)を集積・管理する倉がこの地に置かれたことが起源とされています。やがて中世から近世にかけて「調(つき)」の音韻が天体の「月」と結びつき、月待信仰や月読信仰と習合していったことが、現在の特異な信仰形態を形作る礎となりました。