サカナクション岩寺基晴のギター&機材全解剖!緻密な音作りの真相

サカナクション岩寺基晴のギター&機材全解剖!緻密な音作りの真相にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

岩寺基晴のギタースタイルを語る上で欠かせないのが、正確無比なタイム感に裏打ちされた16分音符のファンキーカッティングと、アルペジオの音価コントロールです。

一般的なロックバンドにおけるギターは感情の昂ぶりとともにダイナミクスを大きく揺らすことが多いですが、サカナクションにおけるギターは「打ち込みのシーケンサーと生ドラムの間を接着するリズムマシン」としての精度が求められます。右手のストロークは常に脱力されつつも、手首のスナップでピックが弦を通過する速度をミリ秒単位で均一化。左手のミュート(ブラッシング)を巧みに混ぜ合わせることで、シンセサイザーの16分シーケンスと完璧に噛み合うグルーヴを紡ぎ出します。

また、『アイデンティティ』や『ルーキー』『ミュージック』などで聴かれるアルペジオでは、ピックの当たる角度をコントロールしてアタック音の立ち上がりを極めてマイルドに抑え、ディレイのフィードバック音がシンセパッドの残響と溶け合うように設計されています。単に譜面通りの音を鳴らすのではなく、「どの帯域を他の楽器に譲り、どの帯域でギターのアイデンティティを主張するか」という音響設計がプレイそのものに組み込まれています。

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