内田也哉子の現在と家族の真実|本木雅弘との絆と希林の遺言
内田也哉子と本木雅弘の夫婦関係は、芸能界のオシドリ夫婦という紋切り型の言葉では決して捉えきれない、極めて理知的で自立した結びつきによって成り立っています。二人の馴れ初めは、也哉子が15歳の時、日本アカデミー賞の取材で海外へ向かう本木のアテンド・通訳を彼女が務めた現場にさかのぼります。
幼少期からスイスやニューヨークへの留学を経験し、高い英語力と年齢離れした落ち着きを備えていた彼女に対し、当時トップアイドルから本格派俳優へと脱皮しつつあった20代後半の本木雅弘は強い衝撃を受けました。本木は後にインタビューで「彼女の持つ静けさと、何者にも媚びない視線に圧倒された」と述懐しています。
彼女が17歳の時、本木から告げられたプロポーズの言葉は極めて独特でした。「私には白髪が生え、あなたには皺ができる。もし将来、結婚という選択肢があるなら、私をその対象の一人として考えてほしい」。直情的な情熱ではなく、老いていく時間を見据えた冷静な提案に対し、彼女は19歳で結婚を決断。同時に本木は内田家の婿養子(内田姓)に入る道を選びました。
樹木希林と同居する二世帯住宅での生活、そしてロンドンへの移住など、夫婦の歩みは常に実験的でした。感情の起伏が激しく繊細な本木雅弘と、何が起きても動じない凪(なぎ)のような佇まいを持つ内田也哉子。二人は互いを「最も手強い他者」と認め合いながら、依存のないパートナーシップを維持し続けています。