なぜ撮影禁止?博多「かろのうろん」の真相と名物ごぼう天を徹底解説
福岡市博多区上川端町、櫛田神社の表参道交差点の角に佇むその場所こそが、屋号の原点です。「かろのうろん」という不思議な響きを持つ名前は、文字通り「角にあるうどん屋」という立地そのものを指しています。 博多弁特有の音韻変化として、濁音の「ど」が「ろ」に転化する現象(角=かろ)と、「どん」が「ろん」に変化する訛り(うどん=うろん)が合わさり、当時の庶民は親しみを込めて「かろのうろん」と呼んでいました。明治15年の創業当時、初代店主が看板を掲げるにあたり、気取った屋号ではなく庶民が日頃呼んでいる愛称をそのまま平仮名で暖簾に染め抜いたことが、このユニークな店名の始まりです。 歴史を振り返れば、博多の承天寺には「饂飩蕎麦発祥之地」の石碑が建ち、博多は日本のうどん発祥の地としての誇りを持っています。商人の街として栄えた博多では、せっかちな商人たちが素早く食べられ、なおかつ消化が良いようにと、あえてコシを弱めた茹で置きの柔らかい麺が親しまれてきました。140年以上の歳月を経て、周囲の景色が近代的なビル街へと変貌を遂げても、交差点の角で出汁を取り続ける「かろのうろん」は、博多の歴史の証人そのものです。