肉のプロが明かすロースの場所と正体!サーロインとの違いと旨い焼き方
牛肉の部位一覧を俯瞰すると、ロースは頭側から腰側に向かって並ぶ3つの主要部位に分かれます。それぞれの境界線と食感の違いを整理します。
1. 肩ロース(クラシタ):
首に近い胸側の部位。適度な霜降りとしっかりした赤身の旨味が共存しており、筋はあるもののコクが非常に強いのが特徴です。薄切りにしてすき焼きやしゃぶしゃぶにすると、肉本来の濃厚な出汁と風味が際立ちます。
2. リブロース:
背中の中央部に位置する、ロースの中で最も厚みがありサシ(霜降り)が入りやすい最上級部位。「リブ(Rib=あばら)」の名の通り、あばら骨側の肉で、脂の融点が低く舌の上でとろけるような甘みを堪能できます。ステーキやローストビーフの主役に最適です。
3. サーロイン:
リブロースの後方、腰へと続く極上部位。あまりの美味しさにイギリス国王が「Sir(卿)」の貴族称号を授けたという逸話を持つ通り、キメの細かさとジューシーな肉汁は唯一無二です。日本の食肉規格上、サーロインは独立した部位名として扱われますが、解剖学的にはロース肉の延長線上にあります。
つまり、肩ロースからリブロース、サーロインへと後ろに進むにつれて、筋が減り、キメが細かく柔らかい食感へとシフトしていく構造になっています。