Scmpの評判と信憑性を徹底解剖!アリババ買収と国安法下の真実
SCMPの報道環境を根底から揺さぶったのが、2020年6月の「香港国家安全維持法(国安法)」の施行と、2024年の基本法23条に基づく国家安全条例の制定です。民主派を明確に支持していた有力紙『蘋果日報(リンゴ日報)』やネットメディア『立場新聞』が強制捜査を受けて相次ぎ廃刊に追い込まれる中、香港 報道の自由 国安法の波はSCMPにも押し寄せました。
この激変期において、SCMPは「生き残りをかけた巧妙なバランス外交」を選択します。国家主権や国家安全保障に直結する香港の反体制デモ、党最高指導部の個人スキャンダルといった最高レベルのタブー領域では批判的なトーンを抑えつつ、経済政策、外交摩擦、テクノロジー覇権、環境政策といった分野では徹底した現場取材と論考を展開する戦略です。
元同紙デスクの証言や編集方針の変遷を辿ると、記者たちは「何が書けて、何が書けないか」という見えない境界線を緻密に把握しながら執筆しています。このギリギリの綱渡り取材こそが、閉ざされつつある中国・香港のインサイド情報を引き出す貴重な情報源であり続ける理由です。