森高千里『この街』誕生秘話と熊本弁セリフの深層!名曲が愛される理由
『この街』の持つポテンシャルが最も鮮やかに発揮されたのが、2019年からスタートし足かけ数年にわたって全国を駆け巡った『「この街」TOUR』です。森高千里はこのツアーにおいて、間奏の熊本弁セリフを各公演地の「ご当地方言」に変えて披露するという画期的な演出を敢行しました。
例えば、名古屋公演では「でら好きだがや」、仙台公演では「いぎなり好きだっちゃ」、大阪公演では「めっちゃ好きやねん」、札幌公演では「なまら好きっしょ」といった具合に、各地の文化への深い敬意を込めたローカライズが行われました。会場ごとに異なるセリフが飛び出すたび、観客席からは割れんばかりの歓声が巻き起こり、単なるノスタルジーにとどまらない「その街とファンをつなぐ架け橋」へと楽曲が進化を遂げた瞬間でした。
この感動的なステージの模様は、『この街 TOUR DVD / Blu-ray』として映像化され、臨場感あふれるライブ映像として現在も多くの音楽ファンに鑑賞されています。ツアーのセットリスト(セトリ)においても、『17才』『渡良瀬橋』『私がオバさんになっても』と並び、本編のクライマックスやアンコールを飾る絶対的なキラーチューンとして定着しています。