山口県・周防大島が今選ばれる3つの理由|移住者急増の真相を徹底解説
山口県東南部に位置する周防大島(屋代島)が「瀬戸内のハワイ」と親しまれているのは、単なるリゾート風のキャッチコピーではありません。そこには1885(明治18)年から始まった官約ハワイ移民という深い歴史的背景が存在します。
当時、日本からハワイ王国へ渡った約2万9,000人の移民のうち、実に約4,000人近くがこの周防大島出身者でした。過酷なサトウキビ畑での労働に従事した先人たちは、祖国へ多額の送金を行い、島へ帰国した人々はハワイの生活文化や建築様式を持ち帰りました。1963年にはハワイ州カウアイ島と姉妹島縁組を締結し、半世紀以上にわたり行政・民間レベルでの交流が続けられています。
現在でも夏季になると町役場や銀行、商業施設のスタッフがアロハシャツを正装として着用する「サタフラ(サタデーフラ)」が定着しており、ヤシの並木が続く海岸線とともに、島全体に開放的な南国情緒が漂っています。温暖な瀬戸内海特有の気候と歴史的アイデンティティが融合した唯一無二のカルチャーこそが、他地域のリゾートと一線を画す決定的な理由です。