オーマイゴッド」は実はNg?ネイティブが避ける理由と宗教タブーの真相
日本で「なんてこった」「うそでしょ」といった軽いノリで使われるオーマイゴッドの意味と使い方ですが、本来の英語圏における文脈は極めて厳粛な歴史に根ざしています。最大の理由は、旧約聖書に記されたモーセの十戒にある「神の名をみだりに唱えてはならない(You shall not take the name of the LORD your God in vain)」という戒律に直接抵触するためです。
言語文化研究所の調査資料や英米の言語エチケット規約によると、敬虔なキリスト教徒にとって「God(神)」という固有名詞は祈りや崇拝の対象であり、単なる驚き、怒り、狼狽といった日常の些細な感情の爆発で呼びつける行為は「冒涜(Blasphemy)」に等しい響きを持ちます。これが、世界中で指摘されるオーマイゴッドの宗教的タブーの根本原因です。
オーマイゴッドの語源と由来を紐解くと、元々は信仰者が神に対して本気で救いを乞う「Oh, my God, save me(主よ、私をお救いください)」という切実な祈禱文でした。それが時代を経て簡略化され、中世から近代にかけて感嘆詞へと俗俗化していった経緯があります。しかし、世俗化したとはいえ、伝統的なキリスト教文化圏であるアメリカ南部や中西部(いわゆるバイブル・ベルト)、あるいは英国の保守層の間では、今なおオーマイゴッドを使ってはいけない理由として家庭内での使用を厳格に禁じる親が少なくありません。
海外の公立・私立学校を取材した教育関係者の証言でも、「教室内で生徒が『Oh my God!』と叫んだ場合、教員から『Watch your language(言葉遣いに気をつけなさい)』と即座に注意を受ける光景は日常茶飯事」と語られています。単なるスラングではなく、公衆の面前で性的な罵り言葉(Fワード)を放つのに近い不快感を与えるケースすらあるのです。