腎臓が悪いと出る初期症状とは?見逃すと怖い危険サインと重症度判定について見逃せない 注意点を厳選して解説いたします。
腎臓の現在の健康状態を客観的に把握する上で、健康診断の血液検査項目である「血清クレアチニン(Cr)」と「推算糸球体ろ過量(eGFR)」の数値は絶対的な指標です。クレアチニンは筋肉を動かした際に出る老廃物であり、腎機能が健全であれば尿中に滞りなく排出されます。つまり、血中のクレアチニン値高い状態は、それだけろ過能力が目詰まりを起こしている決定的な証拠です。
日本腎臓学会の診療基準に準拠したeGFR数値基準と、自覚症状・推奨対応を一覧表で整理しました。健康診断の結果表をお手元に用意し、ご自身の現在位置を客観的に照合してください。
病期(CKDステージ)eGFR値(mL/分/1.73㎡)自覚症状の出現度編集部の見解・取るべき行動ステージ1(正常・高値)90以上自覚症状は皆無尿蛋白が陰性なら健康。陽性の場合は早期病変の精査が必要。ステージ2(正常または軽度低下)60〜89自覚症状はほぼなし加齢でも低下するが、血圧・血糖管理と塩分制限の徹底を開始すべき領域。ステージ3(中等度低下:3a/3b)30〜59(3a:45-59 / 3b:30-44)夜間頻尿、軽度のむくみ、疲労感【警戒領域】直ちに腎臓専門医を受診。進行防止の治療介入が不可欠。ステージ4(高度低下)15〜29顕著な浮腫、貧血、息切れ、皮膚掻痒【極めて危険】透析導入を遅らせるための厳格な薬物療法と食事指導が必須。ステージ5(末期腎不全)15未満重篤な尿毒症状(嘔気、呼吸困難、全身浮腫)血液透析、腹膜透析、または腎移植の具体的な準備・実施段階。
日本における腎臓機能低下の原因の上位を占めるのは、「糖尿病性腎症」「高血圧による腎硬化症」「慢性糸球体腎炎」の3大疾患です。血管の生活習慣病が糸球体を長年かけてじわじわと破壊するため、高血圧や高血糖を指摘されている人は、健診でeGFRが60を下回った段階で即座にアクションを起こさなければなりません。
森 瞳
ヘルス&ウェルネスアドバイザー
暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。