失見当識とは?なぜ時間や場所が分からなくなる?進行のサインと正しい対応法

失見当識とは?なぜ時間や場所が分からなくなる?進行のサインと正しい対応法について知っておくべき 事実を厳選して解説いたします。

見当識とは、「現在の年月・季節・時間」「自分が今どこにいるかという場所」「目の前にいる相手や自分自身が誰かという人間関係」を正しく把握する基礎的な認知能力を指します。脳の機能低下によってこのコンパスのような機能が失われてしまう状態が「失見当識」です。

日常生活でよくある「うっかり予定を忘れる」「財布の置き場所を忘れる」といった物忘れ(記憶障害)と、失見当識には明確な違いがあります。単なる物忘れであればカレンダーを見たりヒントを出されたりすることで「そうだった」と思い出せますが、失見当識が生じている場合は、今が昼なのか夜なのか、春夏秋冬のどの季節なのかという前提条件そのものが抜け落ちてしまいます。

脳内では、記憶を司る海馬や、空間認識・情報統合を担う頭頂葉・側頭葉の神経細胞がダメージを受けることで、過去の記憶と現在の状況を照らし合わせる処理が破綻します。その結果、本人は「暗闇の海に地図も羅針盤もなく放り出されたような強烈な不安」を抱えることになります。

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