世界が絶賛する岩手県盛岡市の真相|歩ける街の魅力と住みやすさ2026
世界的な大都市や著名リゾート地が並ぶ国際的な旅行先リストにおいて、人口約28万人の地方都市である盛岡市が世界2位に選ばれたニュースは、国内に大きな衝撃を与えました。ニューヨーク・タイムズ紙の寄稿ライターであるクレイグ・モド(Craig Mod)氏が着目したのは、過度な観光地化を免れ、住民の丁寧な暮らしと歴史的重層性が息づく「街のヒューマンスケール」でした。
最大の特徴は、「歩いて巡ることができるコンパクトシティ」の完成度の高さにあります。盛岡駅から中津川を渡り、城跡周辺や歴史的建造物が並ぶエリアまでは徒歩20分圏内。大正ロマンの薫りを残す「岩手銀行赤レンガ館」や「盛岡信用金庫本店」といった近代洋風建築が、江戸時代の風情を残す商家や町家街、昭和の佇まいを残す路地裏のレトロ喫茶と違和感なく共存しています。
大都市のような無機質な再開発に飲み込まれることなく、市民が日常的に中津川の鮭の遡上を見守り、個人経営の書店や自家焙煎の珈琲店に集う。そうした「目に見える手触り感のある日常」こそが、ポストコロナ時代において世界が求めていた都市像と合致した背景があります。