実はNg?お葬式のカバンで恥をかかない正しいマナーと代用術を徹底解説
お葬式の場において、最も厳格に視線が注がれるのが「素材の質感」と「装飾の有無」です。喪服が深い黒(漆黒)で統一されている分、手元に持つカバンの光沢や金具は想像以上に悪目立ちします。良かれと思って選んだ高級ブランドの黒バッグが、実は葬儀の場では最大のタブーに該当してしまうケースは後を絶ちません。
まず避けるべき筆頭は光沢のある素材です。エナメル加工やパテントレザー、光を反射するサテン生地、ビニール素材などは、お祝い事の華やかさを想起させるため、弔事では明確なマナー違反と見なされます。照明の下でギラリと光るカバンは、厳粛な空間の調和を乱す大きな要因となります。
次に注意が必要なのが金属金具とブランドロゴです。ゴールドの留め具やチェーンストラップ、シルバーの大型バックル、表面に刻印されたブランドロゴプレートは、たとえ本体が黒色であっても弔事用としては不適切です。金具がどうしても付いている場合は、黒の塗装が施されているものか、内側に隠れて見えない構造のものを選ぶのが鉄則です。
さらに宗教的・文化的背景から厳しく禁じられているのが、殺生を強く連想させる素材です。以下の素材は、どれほど高価であっても葬儀の場へ持ち込むことはできません。
- 爬虫類革:クロコダイル(ワニ革)、パイソン(ヘビ革)、リザード(トカゲ革)
- 毛皮・アニマル柄:ファー素材、ハラコ、ヒョウ柄やゼブラ柄の型押し
- カジュアル起毛素材:スエード、ヌバック、ムートン
かつて仏教形式の葬儀では「すべての動物性皮革(レザー)が殺生を連想させるためNG」とされ、布製(ポリエステル、トリアセテート、シルクなどの無地織物)のみが正装とされていました。しかし現在では、型押しのないプレーンな牛革や羊革で、光沢を極限まで抑えたマット仕上げのものであれば、一般参列者の着用において実用上問題ないと判断されるケースが主流となっています。ただし、喪主や親族として迎える側になる場合は、最も格式の高い布製のフォーマルバッグを用意するのが無難です。
大きさについても明確なサイズ規定が存在します。会場内の焼香台や自席のスペースは限られており、大型のトートバッグやリュックサックを持ち込むと他人の通行を妨げます。本体の基準サイズは「横幅25cm前後 × 高さ15〜18cm前後 × マチ8〜10cm前後」とされ、着席時に自分の膝の上に無理なく収まるコンパクトなハンドバッグが基準となります。