手記『絶歌』の内容・要約を徹底解剖|元少年Aの現在と出版の真相

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『絶歌』の発売直後、被害者遺族は相次いで痛切な抗議声明を発表しました。

遺族の反応:土師守さんの手記と書籍回収要求

土師淳君の父親である土師守さんは、代理人を通じて太田出版に書籍の即時回収と販売中止を求める抗議文を提出しました。土師さんは「加害者が自らの手記で再び子どもたちの命を弄び、金儲けの道具にしている。遺族にとってこれ以上の苦しみはない」と語り、事前連絡なしに出版を強行した出版社と元少年Aの不誠実さを強く糾弾しました。

他の被害女児の遺族も「反省の言葉が本の中に並んでいても、このような出版の仕方をすること自体が反省していない動かぬ証拠である」とコメントし、世論の多くも遺族の訴えを全面的に支持しました。

印税の行方と「犯罪利得」を巡る倫理的破綻

本書がベストセラーとなったことで生じた数千万円規模の印税は、大きな倫理的問題となりました。太田出版および関係者によると、印税は元少年Aの個人口座に直接渡るのではなく、代理人弁護士の管理下で民事訴訟における遺族への損害賠償金の支払いに充当される計画であったとされています。

しかし、遺族側は「加害行為をネタにして得た血塗られた金を受け取ることはできない」として受取を拒否する姿勢を示しました。アメリカのように、重大犯罪者が事件に関する出版や映画化で利益を得ることを法的に禁じる「サムの息子法(Son of Sam law)」の日本版導入を求める声が一気に高まったのも、この印税問題が発端でした。

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