「四六時中も好きと言って」の曲名は?サザン名曲『真夏の果実』の秘密
歌詞の冒頭を飾る「四六時中(しろくじちゅう)」という言葉は、「いつも」「一日中」「絶え間なく」を意味する慣用表現です。この言葉の由来は、1日を24時間とする現代ではなく、1日を昼夜それぞれ6つの「刻(とき)」に分けた江戸時代の時間制度に遡ります。一昼夜の刻の合計が「四×六=二十四」となることから、24時間=一日中を指す表現として「四六時中」が定着しました。
桑田佳祐は、このやや古風とも言える日本語をポップスのサビ頭に大胆に配置しました。「ずっと好きだと言ってほしい」というストレートな願望を、「四六時中も好きと言って」と言い換えることで、言葉の響きの心地よさと切実な情念を同時に際立たせています。耳馴染みの良さと文学的な深みを両立させる桑田マジックの真骨頂と言えます。