ソフト巾木の貼り方完全攻略|出隅・入隅のプロ技と失敗しないDiy手順
DIYで最も見た目の差が出るポイントが「角(コーナー)の処理」です。角には外側に飛び出ている「出隅(でずみ)」と、部屋の内側に引っ込んでいる「入隅(いりずみ)」があり、それぞれ加工法がまったく異なります。
1. 出隅を隙間なく曲げる「裏削り」と熱加工テクニック
出隅で1枚の巾木をそのまま直角に折り曲げようとすると、塩ビの反発力で角が浮き上がったり、表面が引っ張られて白化(白く変色)したりします。美しいソフト巾木 出隅の切り方の極意は、巾木の「裏側」にあります。
まず、壁の角が当たる位置を巾木の裏面に鉛筆で正確にマーキングします。次に、定規を当ててカッターの刃を斜め45度に入れ、裏面の厚みの半分ほどをV字状に薄く削ぎ落とします(表面の化粧面まで切らないよう力加減に注意)。さらに、巾木下部の床に接する「R(スカート部分)」は角で重なってシワになるため、三角形に小さく切り欠きを入れます。削り終えたらドライヤーの温風を10秒ほど当てて素材を柔らかくし、角を壁に押し当てながら折り曲げると、驚くほどシャープで吸い付くようなコーナーが完成します。
2. 入隅をピシッと合わせる「突きつけ」と「重ね切り」
部屋の四隅にあたるソフト巾木 入隅の貼り方では、1枚目を角の奥までしっかりと突きつけて貼り、余分な長さを壁の立ち上がりに合わせて正確にカットします。続いて2枚目を直角に突き合わせるのが基本です。
隙間を1ミリも出さない高度な手法として、現場職人が多用するのが「重ね切り」です。1枚目の端を数ミリ角に沿わせて立ち上げ、その上から2枚目を重ねて押さえ、2枚が重なった部分の真上からカッター定規を当てて一刀両断します。切り落とした余分な端材をピンセットなどで取り除けば、2枚の断面が完全に一致し、継ぎ目が視覚的に消え去るプロ仕様の仕上がりとなります。