「そりゃ悪手じゃろ」の真意とは?ネテロ激闘裏話と連載再開の全貌
人類最高峰の念能力者であるネテロと、進化の頂点に立つキメラ=アントの王メルエム。この二人の死闘は、ダーク・ファンタジーというジャンルの中でも異彩を放つ名シーンだ。圧倒的な身体能力と学習速度を持つメルエムに対し、ネテロは感謝の正拳突きによって研ぎ澄まされた祈りのスピード「百式観音」で対抗する。幾千、幾万の打撃を繰り出しながらも、メルエムはわずかな「呼吸の乱れ」と「無意識の偏り」を見抜き、ネテロの肉体を追い詰めていった。
しかし、ネテロが真に恐ろしいのは、肉体的な強さ以上に「人間の悪意(進化のポテンシャル)」を全身で体現していた点にある。死の直前、自らの心臓と連動した小型兵器「貧者のバラ(ミニチュアローズ)」を起爆させたネテロの冷徹な決断は、読者に強い衝撃を与えた。「貴様は何も分かっていない……人間の底すら無い悪意(進化)を」というセリフと共に放たれた毒は、生物としての王を物理的かつ化学的に凌駕したのだった。