スカイツリー竣工日の真相と開業日との違い|震災を越えた技術の全貌

スカイツリー竣工日の真相と開業日との違い|震災を越えた技術の全貌に関する注目トピックを速報でお届けします。関心のある方は必見です。

スカイツリー建設史を語る上で避けて通れないのが、2011年3月11日に発生した東日本大震災です。当日午後2時46分、タワーの鉄骨はすでに高さ625mにまで組み上がっていました。頂上付近では数十人の作業員がゲイン塔(アンテナ用鉄塔)のリフトアップ作業などに携わっていた真っ最中でした。

地上数百メートルの超高所で体感した横揺れは、地上の数倍に及ぶ過酷なものでした。しかし、大林組が採用した強固な鉄骨構造と制振技術により、タワー本体の鉄骨にはボルト1本の脱落も破断も生じず、構造体への直接被害は皆無でした。当時の現場関係者の記録によると、「揺れが収まった直後、全員の無事を確認した瞬間の安堵は生涯忘れられない」と述懐されています。

本体に損傷がなかったにもかかわらず、なぜ当初予定されていた「2011年12月竣工」が「2012年2月29日」へと延期されたのか。その理由は主に2つありました。

第1に、全国規模でのサプライチェーン寸断です。東北地方を中心とする建材工場・めっき処理工場・生コンクリートの製造拠点が被災し、仕上げ用資材や特殊ボルトの調達が一時的に完全停止しました。第2に、計画停電と徹底的な安全総点検の実施です。首都圏を襲った電力不足に対応するため現場稼働を一時制限したほか、数万箇所に及ぶ溶接部や接合部の超音波探傷試験をゼロベースでやり直すという、大林組技術陣の執念とも言える品質管理が行われました。

人命最優先と品質への絶対的妥協を排した結果としての「2ヶ月の工期延長」は、国内外の建設関係者から極めて高度な危機管理の成功例として称賛を集めました。

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