昭和の傑作『大番』が今蘇る!相場師赤牛の伝説と秘められた狂騒曲

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昭和30年代初頭、日本の映画界は黄金期の真っただ中にあった。その中で東宝が総力を挙げて送り出した本作は、巨額の制作費と膨大なロケーション撮影を敢行した超大作だった。メガホンを執った千葉泰樹監督は、徹底したリアリズムにこだわり、実際に株式の取引が行われていた立会場での撮影を粘り強く交渉。熱気あふれる市場の空気感をそのままフィルムに焼き付けた。

当時の制作秘話として語り継がれているのが、板寄せの場面におけるエキストラの熱演だ。本物の場立(ばたち)の動きを忠実に再現するため、証券業界のOBを指導役に招き、数週間に及ぶ特訓を実施したという。スタジオ内に組まれた巨大な兜町のセットと、実際の立会場の映像が見事に融合し、昭和名作映画の歴史に深く刻まれる圧倒的なスケール感が誕生したのだ。

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