Radwimps『オーダーメイド』の本当の意味とは?左胸の心臓に隠された感動の真相
2000年代後半の日本のロックシーンにおいて、RADWIMPSの存在感を決定づけた楽曲の一つが『オーダーメイド』です。前作『有心論』や『セツナレンサ』などで見せた鋭利なギターロックサウンドから一転、本作では8分の6拍子を基調とした穏やかで温かみのあるリズム隊と、語りかけるようなアコースティックギターの音色が特徴的なバラードとなっています。
発売当時の音楽専門誌のインタビューにおいて、野田洋次郎は楽曲制作の初期衝動について「人間が当たり前に持っている身体の形や機能には、すべて理由があるのではないか」という着想からペンを走らせたことを明かしています。五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)を受け取る器官の設計から始まり、やがて核心である「心(胸の内側)」のオーダーへと移り変わっていく構成は、まるで短編の哲学小説や良質な絵本を読み進めているかのような没入感をもたらします。