タコの足は実は2本?8本の真相と最多96本記録の謎を解剖
通常のタコは8本ですが、自然界では足が途中で枝分かれし、数十本から100本近くに増えた極めて珍しい個体が発見されることがあります。その日本国内における公認最多記録は、なんと96本の足を持つマダコです。
この96本足のタコは1998年に三重県の志摩半島沖で捕獲され、現在は鳥羽水族館に貴重な液浸標本として保存・展示されています。1本の主軸となる腕から何重にも小枝のように腕が生え広がり、圧巻の姿を残しています。
足がこれほど増える原因は、タコ特有の並外れた再生能力と「過剰再生」にあります。タコは外敵に襲われて足を自切(自ら切り離すこと)したり、傷を負ったりしても、傷口から元の足を再生できます。しかし、傷の治癒過程で遺伝子の再生スイッチが誤作動を起こすと、1つの傷口から複数の新しい足が生えてしまい、結果として足の数が幾重にも増殖してしまうのです。