万里の長城遭難事故の真相|吹雪の悲劇とツアー会社の重大責任を追う
一般に日本人が想起する万里の長城は、手すりや階段が美しく舗装され、ロープウェイでアクセスできる「八達嶺」や「慕田峪」といった修復済みの観光拠点です。しかし、今回の事故現場となったのは、明代の石組みがそのまま風化し、崩落を繰り返している未修復の「野長城(のちょうじょう)」と呼ばれる危険地帯でした。
野長城 崩壊 危険は現地の登山愛好家の間では周知の事実であり、足元は崩れやすい瓦礫や滑りやすい急斜面が続き、一般的な観光地とは全く異なる本格的なバリエーションルートです。中国政府も保護と安全の観点から未整備区間への立ち入りを原則禁止していますが、手つかずの歴史的景観を求める外国人登山客をターゲットにしたツアーが当時横行していました。
このように、万里の長城 トレッキング 遭難が起きた現場は、観光地という名称からは程遠い本格的な「厳しい自然山岳」そのものでした。旅行会社がパンフレットなどでこの過酷さを正確に伝えず、参加者にハイキング感覚の油断を生じさせた責任は極めて重いと言わざるを得ません。