藤原竜也と小栗旬の不仲説の真相|舞台から映画へ続く戦友の絆
藤原竜也と小栗旬の表現者としての交錯を語る上で、名匠・蜷川幸雄の存在を欠くことはできません。蜷川演出という極限のプレッシャーがかかる現場で、二人は表現の極限を共有してきました。映画、舞台、そして遊び心に満ちたカメオ出演まで、二人がスクリーンや舞台上で刻んだ軌跡を振り返ります。
特に2009年の舞台『ムサシ』は、二人の関係を決定づけた金字塔です。劇作家・井上ひさしが書き下ろし、蜷川幸雄が演出を手がけたこの舞台で、藤原は主役の宮本武蔵を、小栗は宿敵の佐々木小次郎を演じました。灰皿が飛び交う過酷な稽古場で、互いに喉を嗄らし、傷だらけになりながら立ち向かった数か月間が、二人のライバル心を「生涯の戦友」へと変貌させました。
さらに時を経て実現した2022年の映画『ノイズ』では、平和な孤島で誤って凶悪犯を殺害してしまい、死体を隠蔽しようとする幼馴染の親友同士を熱演。廣木隆一監督の長回し撮影の中、事前の綿密な打ち合わせなしでも目線ひとつで呼吸を合わせる二人の姿は、映画関係者からも「長年の信頼関係がなければ成立しない演技の化学反応」と絶賛を浴びました。