朝鮮国王が清皇帝に土下座した真相とは?三田渡の屈辱と歴史の深層
土下座によって王統の断絶こそ免れたものの、朝鮮が支払った代償は国家を揺るがすほど重いものでした。「三田渡の盟約」によって課された主な条件は以下の通りです。
清朝は朝鮮に対して、明の元号使用を廃止して清の臣下となること、明との国交を完全に断絶して清の対明戦争に兵力を提供することを義務付けました。さらに、仁祖の長男である昭顕世子(ソヒョンセジャ)や次男の鳳林大君(のちの孝宗)をはじめ、主戦派の大臣たちが人質として清の首都・盛京(瀋陽)へ連行されました。
それに加え、毎年莫大な量の黄金、銀、米、牛馬、美女や内侍などの朝貢が義務付けられ、朝鮮の財政と民衆の生活は極限まで圧迫されました。また、清軍によって連れ去られた一般民衆の捕虜は数十万人に達したとされ、彼らを買い戻すための身代金問題は、戦後数十年間にわたって朝鮮社会に深い傷痕を残し続けました。