トルコはアジアかヨーロッパか?国土97%がアジアの真相と境界線

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スポーツや軍事では西欧の一角を占めるトルコだが、政治・経済の統合体である欧州連合(EU)への加盟交渉に関しては、極めて複雑な摩擦を抱え続けている。

トルコは1987年に前身のECへ加盟申請を行い、1999年に正式な加盟候補国に認定、2005年には加盟交渉を開始した。しかし、それから約20年が経過した現在も、交渉は事実上の凍結状態にある。背景には、キプロス紛争をめぐる利害対立、司法の独立性や人権基準をめぐる欧州基準との隔たり、さらには人口大国であるトルコが加盟した場合にEU議会で最大の議席発言力を持つことへの既存主要国の警戒感がある。

しかし、防衛面においてトルコを排除することは西欧諸国にとっても不可能に近い。1952年に加盟したNATO(北大西洋条約機構)において、トルコはアメリカに次ぐ第2位の現役兵力を保持している。黒海から地中海への出入口を掌握し、ロシア、シリア、イラク、イランと国境を接するトルコの戦略的位置は、代替の利かない安全保障の要衝だ。

近年のトルコ外交は、欧米への一方的な従属を脱し、ウクライナ情勢の仲介役を務めつつ、中国やロシアが主導する新興国グループともパイプを維持する独自のリアリズムを見せている。西欧の一端を担いながらも独自のカードを握り続ける、誇り高き大国としての立ち振る舞いが定着している。

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