兎月」の読み方と意味は?なぜ4月を指すのか「卯月」との違いや由来の真相

兎月」の読み方と意味は?なぜ4月を指すのか「卯月」との違いや由来の真相とはどのようなものなのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

日常会話やカレンダーの表記として圧倒的に馴染み深いのは「卯月」ですが、「兎月」との間には決定的な概念の違いが存在します。両者の違いを理解するためには、そもそも「卯月」という言葉がどのようにして生まれたのかという語源のルーツに立ち返る必要があります。

国語学の通説において、「卯月」の本来の語源は十二支の「卯」ではありません。最も有力視されているのは、初夏に白く可憐な花を咲かせる「卯の花(ウツギの花)が咲く月」=「卯花月(うのはなづき)」が転じて「うづき」になったという説です。そのほかにも、稲の苗を植える月である「植月(うづき)」や、作物の成長を祈る「生月(うづき)」に由来するという説も存在します。つまり、古代日本の豊かな植生や農耕サイクルを反映した和語(大和言葉)の響きが先に存在していたのです。

そこに後から中国から伝来した漢字文化と暦学が合流しました。中国式の暦法(天干地支)では、冬至を含む月を「子月(旧暦11月)」とするため、本来の暦学上、旧暦4月は「巳(み)の月」に該当します。しかし、日本の庶民や文人たちは、難解な暦法論よりも直感的な言葉遊びや情緒を好みました。「うづき」という耳で聞く音と、十二支の4番目である「卯(う)」、さらには愛らしい「兎」のイメージを自由に重ね合わせ、漢字の「卯月」や「兎月」という風雅な表記を後付けで創作していったのです。

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