外国人犯罪の推移と真実|最新データが暴く治安悪化論の嘘
X(旧Twitter)や動画プラットフォームでは、「〇〇市が外国人犯罪組織に占領された」「夜間に女性が歩けなくなった」といった扇情的な投稿がしばしば数万リツイート規模で拡散されます。しかし、これらの投稿を現場取材や警察関係者への取材データと照らし合わせると、実態と著しくかけ離れたデマや誇張が多数混在していることが浮き彫りになります。
首都圏の外国人集住地域を管轄する警察署幹部は、取材に対して次のように語っています。
「確かにゴミ出しのルール違反や深夜の騒音、公園での集会といった生活・文化摩擦に関する通報は増えています。しかし、それらの多くは自治体や地域コミュニティのルール共有不足による民事・行政課題であり、組織的な強盗や殺人といった刑事事件が多発しているわけではありません。ネット上で『無法地帯』と呼ばれている現場へ実際に夜間パトロールに入っても、統計上の犯罪発生率は他の繁華街や住宅街と何ら変わりません」
ネット空間で犯罪が増加しているように錯覚する最大の要因は、「確証バイアス」とアルゴリズムによる情報の増幅です。日本人が起こした万引き事件はローカルニュースですら扱われないことが多いのに対し、外国人が関与した事案は「国籍」が強調されて全国ニュースとして報じられ、SNS上で繰り返し拡散・再生産されます。その結果、人々の脳内で「外国人=犯罪者」という認知の歪みが形成されてしまうのです。