丸山明宏から美輪明宏へ――昭和・平成・令和を越える奇才の真実
丸山明宏(現・美輪明宏)の知られざる原点とは一体どこにあるのだろうか。長崎の裕福な家庭に生まれながらも、太平洋戦争の惨禍、原爆投下によってすべてを失った少年時代。戦後の混乱期の中で拾い集めた「生きる意味」と「美への執着」こそが、すべての出立点だった。
1971年、芸名を「丸山明宏」から「美輪明宏」へと改名。そこには単なる名前の変更を超えた、生き方そのものをアートとして完結させるという強い決意が込められていた。シャンソン歌手としての栄光、舞台での壮絶な演技、そしてジブリ作品で見せた声の神髄。波乱万丈の衝撃的な経歴を貫くのは、どんな苦難の時代にあっても「愛と美」を謳い続ける不屈の精神に他ならない。