萬屋錦之介の時代劇が放つ不滅の熱量!名作から殺陣の真髄まで徹底解説
豪快なアクションだけでなく、酸いも甘いも噛み分けた大人の男の風格を堪能できるのが、萬屋錦之介主演版の『鬼平犯科帳』(1980〜1982年)です。池波正太郎の傑作小説の映像化において、長谷川平蔵(鬼平)役を務めた錦之介は、火付盗賊改方の長官としての威厳と、市井の人々に注ぐ温かい眼差しを絶妙なバランスで演じ切りました。
悪党には情け容赦なく鉄槌を下す一方、更生を願う密偵や市井の罪人には情けをかける。錦之介の重厚な声質と円熟した立ち居振る舞いが、江戸の情緒漂う池波ワールドと見事に融合し、歴代の鬼平作品の中でも名作として高く評価されています。