温泉地で行方不明の76歳女性はなぜ消えた?深夜の足取りと最新捜索の真相
手掛かりが極めて乏しい中、捜査の焦眉となっているのが街頭防犯カメラの映像解析と、現地で得られた住民からの目撃証言です。
地元警察の解析によると、5月1日の深夜、宿泊先ホテルから離れた温泉街の一角に設置された防犯カメラに、「薄いピンク色の浴衣を着た、藤田さんと特徴が酷似する人物」が映り込んでいました。深夜帯の温泉街は街灯が点在するものの、一歩路地に入れば視界が著しく落ちる環境です。カメラに映った影は、迷いながら歩いているというよりは、一定の速度を保って暗がりへと移動していました。
さらに取材班や捜査機関が注目したのが、現場近くで得られた決定的な目撃情報です。目撃者は当時の様子について、次のように証言しています。
「夜遅い時間に浴衣姿の女性を見かけたが、散歩をしている風情ではなく、『ジョギングみたいにさっささっさと』足早に歩いて去っていった。声をかける間もないほどのスピードだった」
浴衣に下駄や草履という歩きにくい装いでありながら、なぜ小走りに近い速度で夜道を急いでいたのか。この不可解な行動パターンは、過去の高齢者失踪事案でも見られる「ある特有の行動心理」と一致していると捜査関係者は指摘します。