武井咲『黒革の手帖』はなぜ伝説に?米倉版との違いと2026年現在
多くの視聴者に語り継がれているのが、最終回のネタバレ結末における凄絶な幕切れです。男たちから奪い取った金で銀座の頂点であるクラブ「ロダン」を手に入れようとした元子でしたが、政財界のフィクサー・長谷川(伊東四朗)の裏工作と警察の捜査によって追い詰められ、愛するクラブ「カルネ」も差し押さえに遭います。
安島の手引きで追手を振り切り、夜の東京の雑踏へと逃走を図る元子。パトカーのサイレンが鳴り響く中、人混みに紛れながらも決して絶望に屈せず、前を見据えて歩き続ける元子のアップでドラマは幕を閉じました。この「破滅とも再起とも取れるオープンエンディング」は、視聴者の間で激しい議論を呼びました。
この未完の美学に応える形で制作されたのが、2021年1月放送のスペシャルドラマ『黒革の手帖〜拐帯行〜』です。3年の実刑判決を受け刑期を終えた元子が、金沢の高級クラブを舞台に再びゼロからの這い上がりを期す物語。渡部篤郎や毎熊克哉ら新たなキャストを迎え、続編の真相とネットの反応は「武井咲が母親となってさらに凄みが増した」「清張ピカレスクの正当な進化系」と大絶賛を集めました。