下壁梗塞の心電図特徴とは?見落とし厳禁の波形と右室梗塞の鑑別法

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心臓の下壁領域は解剖学的に左室の底面を指し、この部位の電気的活動を正面から捉える心電図誘導がII、III、aVFの3誘導です。下壁梗塞が発生した場合、発症直後から超急性期にかけてT波の増高が見られ、続いてこれら3つの誘導において明らかなST上昇が記録されます。

急性冠症候群(ACS)の心電図変化において、下壁梗塞の波形変化は時系列に沿って進行します。ST上昇がピークを迎えた後、心筋壊死の進行に伴って異常Q波が出現し、ST部分が基線に戻りながらT波の陰転化へと移行していきます。初期のわずかなST偏位を「軽微な異常」と見過ごさず、複数の下壁誘導を系統立てて比較観察する姿勢が欠かせません。

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