仙厓義梵はなぜ人気?〇△□や犬の禅画に隠された衝撃の真相を徹底解説
仙厓の描く動物画は、思わず抱きしめたくなるような愛らしさに満ちています。とりわけ人気を博しているのが、後ろを振り返りながら「きゃふんきゃふん」と鳴いているかのような愛嬌たっぷりの子犬の絵です。
一見すると単なる落書きのような愛らしい犬の絵ですが、実は「狗子仏性(くしぶっしょう)」という禅の重要な問いに基づいています。「犬にも仏性(仏となる性質)はあるのか?」という難解なテーマを、仙厓は小難しい説法ではなく、誰もが親しみを持てる愛くるしい姿で表現しました。
他にも、月を指差す布袋を描いた『指月布袋図』では「月(悟りそのもの)を見ずに、指(言葉や教義)ばかりを見るな」と説くなど、日常のユーモラスな風景を通して、物事の本質を見抜く大切さを伝え続けました。絵の上手さではなく「心の伝達」を最優先にした仙厓の筆遣いは、現代のグラフィック表現にも通じる抜群のポップさを備えています。