小林幸子はなぜラスボスなのか?紅白巨大衣装とネット降臨の全真相

小林幸子はなぜラスボスなのか?紅白巨大衣装とネット降臨の全真相とは一体何なのか? 専門的な分析を整理してお届けします。

順風満帆に見えたキャリアに最大の試練が訪れたのは2012年のことでした。長年連れ添った事務所スタッフとの独立をめぐる騒動が過熱報道され、テレビメディアからのオファーは激減。33年連続出場を誇った紅白歌合戦の落選という痛烈な憂き目を経験します。

従来の演歌歌手であれば、地方巡業やディナーショーに活動を限定せざるを得ない局面でした。しかし彼女が選んだのは、これまでの演歌界の常識ではあり得ない選択、すなわち動画プラットフォーム「ニコニコ動画」への電撃降臨でした。

2013年9月、小林幸子は「【初投稿】ぼくとわたしとニコニコ動画を歌ってみた【小林幸子】」と題した動画を突如アップロード。画面は瞬く間に「神降臨」「本物かよ」「ラスボス本気出しすぎ」という弾幕コメントで埋め尽くされました。さらに翌年公開されたボーカロイドの代表曲「小林幸子 千本桜」の歌唱動画は、演歌歌手ならではの圧巻のコブシと超絶技巧のビブラートを惜しみなく披露し、数百万回再生を瞬く間に記録しました。

このときのネットの反応について、彼女は当時の特番インタビューや自著・手記で「最初は怖かったけれど、若者たちが面白がってくれるなら全部楽しもうと思った」と語っています。ネットユーザーのパロディを「著作権侵害だ」と突っぱねるのではなく、自ら輪の中に飛び込む度量の広さを見せつけたのです。

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