小松未歩『氷の上に立つように』が令和に再燃する理由と歌詞の深層
本楽曲が長年聴き継がれている要因の一つに、緻密に計算されたコード進行とアレンジの構成美があります。
楽曲の主軸は、キャッチーでありながらどこか哀愁を漂わせるマイナー調とメジャー調の絶妙な配合です。サビでは定番の王道進行を踏襲しつつも、メロディラインの跳躍とシンコペーションを多用することで、聴き手の感情をふわりと持ち上げるような浮遊感を創出しています。
また、古井弘人(GARNET CROW)が手掛けたアレンジワークも秀逸を極めています。アコースティックギターの乾いたストロークに、90年代ビーイング系特有のデジタルシンセとタイトなドラムパターンが融合し、2020年代以降のシティポップやY2Kリバイバルの文脈でも全く古さを感じさせない洗練された音像を誇っています。