心電図の右軸偏位と言われたら?痩せ型や病気リスクと受診基準を解説

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心臓は微弱な電気信号を規則正しく全身に走らせることで、ポンプとして力強く拍動しています。この電気信号が心室全体へと伝わる際、総合的に「どの方向へ電気が流れているか」をベクトル(角度)として表したものが「QRS電気軸」です。

正面から心臓を見た際、電気の流れる向きの正常値はおよそ-30度から+90度(施設基準によっては+100度)の範囲に収まります。心臓の主役である左心室は筋肉が分厚いため、通常はやや左下に向かって電気が流れるのが自然な構造だからです。

この角度が+90度から+180度を超えて右側に偏っている状態を「右軸偏位」と呼びます。臨床現場でよく比較される「左軸偏位(-30度から-90度)」との決定的な違いは、負担がかかっている心室の位置と背景要因の傾向にあります。

左軸偏位は、加齢や長年の高血圧に伴う「左室肥大」、あるいは肥満体型による横隔膜の押し上げによって生じることが大半です。生活習慣病の延長線上で中高年に頻発する現象として広く知られています。対照的に右軸偏位は、若年層の骨格的特徴から、右心系に過剰な圧力がかかる特殊な心肺疾患まで、幅広い年齢層で全く異なる背景から発生するという特徴を持っています。

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