ヤクザの普段の仕事とは?フロント企業とシノギの知られざるリアル
かつてのみかじめ料(用心棒代)や違法ギャンブルといった古典的な資金源は、取締りの強化に伴い急速に縮小した。それに代わって現代の主たる収益の柱となっているのが、合法的なビジネスを装った「フロント企業」の運営である。
産業廃棄物処理、不動産仲介、イベント設営、さらにはウェブマーケティングや助成金申請のコンサルティングに至るまで、彼らの進出先は多岐にわたる。見た目は一般的な会社組織であり、従業員も組織のバッジなどを身につけることはない。普段の仕事内容も、請求書の発行や取引先との商談、資金繰りの調整など、一般的な実業となんら変わりない。しかし、その利益の流出ルートを辿ると、最終的に組織の金庫へと還流する仕組みが構築されている。
「朝9時に出社し、メールを確認して現場に出向く。一見すれば真面目なサラリーマンそのものだ」と関係者は語る。表社会のビジネスルールを熟知した専門家を巻き込みながら、摘発を潜り抜ける手口は日々洗練され続けているのだ。