硯の洗い方で寿命が決まる!洗剤・熱湯Ngの理由と鋒鋩の復活術
今注目を集めている 硯の洗い方で寿命が決まる!洗剤・熱湯Ngの理由と鋒鋩の復活術について、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。
現代の書道現場において、手軽さから広く利用されている「液体墨(墨汁)」ですが、天然の固形墨とは成分が根本的に異なります。この違いを理解していないと、知らず知らずのうちに硯を痛めてしまうことになります。
墨汁の多くには、膠の代わりに「合成樹脂(アクリルエマルジョンなど)」や防腐剤、界面活性剤が配合されています。この合成樹脂は一度乾いて固化すると、水やぬるま湯では再溶解しない耐水性の皮膜を形成します。そのため、墨汁を使った後の硯の洗い方は、固形墨以上に「スピード」が命となります。
稽古が終わったら、1分でも早く水洗いしてください。もし時間が取れない場合でも、濡らしたティッシュや布で硯の表面を覆い、墨汁が空気に触れて乾燥・固着するのを防ぐ応急処置が必要です。プラスチック製の安価な学童用硯であれば合成洗剤が使える場合もありますが、本石の天然硯に墨汁を使う場合は、乾く前に完全に洗い流すことが鉄則です。