野球の超大技ホームスチールとは?成功率わずか数%の真相と伝説の名場面
プロ野球の公式戦全体を見渡しても、ホームスチールが記録されるシーンは年間で片手で数えるほどしかありません。とりわけ他の走者が絡まない「単独ホームスチール」の成功率はわずか数%と言われており、失敗した際のリスク(確実に奪えたはずの1点を失う)が大きすぎるため、滅多にサインが出ないのが実情です。
ホームスチールには大きく分けて2つのパターンが存在します。
1つ目は、一塁走者や二塁走者と同時に仕掛ける「重盗(ダブルスチール)」です。一・三塁の場面で一塁走者が二塁へスタートを切り、捕手が二塁へ送球した瞬間に三塁走者が本塁へ突入するパターンが代表的です。捕手の送球モーションと二塁手・遊撃手の捕球・返球にかかる時間を計算に入れて走るため、戦術としての成功率は単独本盗よりも格段に跳ね上がります。
2つ目が、純粋に三塁走者のみが本塁を強襲する「単独ホームスチール」です。捕手から二塁への送球というクッションが存在しないため、投手が投球を開始してから捕手が捕球してタッグするまでの「約1.1〜1.3秒」の間に、約27.43メートルの距離を駆け抜けなければなりません。物理的なタイム差を埋めるため、走者には極限のスタート技術と勇気が求められます。