芸能人納税ランキングの衝撃と真相!歴代首位の額と長者番付廃止の全内幕
かつて国税庁が公表していた制度の正式名称は所得税公示制度と呼ばれます。1947年にスタートした当初は「申告所得額」が張り出されていましたが、1983年以降は「納付した所得税額そのもの」が1,000万円を超えた人物について、氏名・住所・納税額が税務署の掲示板に貼り出され、新聞各社が一斉に報じる狂乱のイベントとなっていました。
長者番付芸能人歴代の記録を紐解くと、常にトップ争いを繰り広げていたのは、帯番組を席巻した司会者や社会現象を巻き起こしたお笑い第3世代の旗手たちです。当時のスポーツ紙芸能デスクは次のように回想します。「番付が出る日の朝は、各社の記者が税務署に詰めかけて名簿を書き写し、芸能人一覧を瞬時に作成しました。『今年は誰が抜いた』『あの若手が数千万円納めている』と、テレビ局のプロデューサーもギャラ交渉の指標にしていたほどです」。
なかでも2000年代初頭のタレント部門で絶対王座に君臨したのが、みのもんた氏です。ギネス世界記録に認定されるほど1週間の生放送出演時間を極限まで伸ばしていた2004年分において、みのもんた納税額は約2億160万円(タレント部門1位)、さらに前年の2003年分では約4億7,000万円という驚異的な数値を記録しました。当時の最高税率を逆算すると、個人の年間所得だけで10億円を軽々と突破していた計算になります。
また、フジテレビの黄金期を牽引した「とんねるず」の石橋貴明氏も、長年にわたりトップクラスを独走しました。石橋貴明納税額は1990年代から2000年代にかけて毎年のように1億円から2億円台を維持。「オールナイトフジ」「ねるとん紅鯨団」「みなさんのおかげです」などで叩き出した破格の出演料とコンテンツ力は、バラエティ界における歴代最高納税額の象徴として語り継がれています。
さらに忘れてはならないのが、コント界の至宝・志村けん氏の存在です。志村けん長者番付の常連ぶりは伝説的で、1980年代の「全員集合」や「ドリフ大爆笑」から、1990年代以降の「バカ殿様」「だいじょうぶだぁ」に至るまで、20年以上にわたってタレント部門のベスト10圏内に名を連ね続けました。単年の打ち上げ花火ではなく、生涯にわたって莫大な所得税を淡々と納め続けた点において、志村氏の記録は芸能界でも唯一無二の金字塔といえます。