爪が丸く膨らむ「ばち指とは」?肺がんや心疾患のサインと簡単セルフチェック
指先の変形がばち指に該当するかどうかは、特別な医療機器を使わずに自分自身で高精度に判別できます。臨床現場でもスクリーニングとして多用される「シャムロス徴候(Schamroth's window test)」の手順を確認してみましょう。
方法は極めて簡単です。左右の同じ指(人差し指同士が最も判別しやすい)の第一関節同士を曲げ、爪の表面と爪の根元をぴったりと向かい合わせて密着させます。
正常な指であれば、爪の根元同士の間に「小さな菱形(ダイヤモンド型)の隙間(光の窓)」が確認できます。これは健康な爪が付け根に対して約160度の自然な傾斜を持っているためです。
一方、ばち指を発症している場合、爪の付け根が盛り上がって角度が180度以上に広がっているため、爪同士を合わせても「菱形の隙間が完全に消失」します。隙間がふさがって光が透らない状態を「シャムロス徴候陽性」と判定し、病的ばち指の強い根拠となります。
また、横から指を観察したときに、爪の生え際と指の背側がなす角度(ルイボンド角:Lovibond's angle)が一直線(180度)を超えて山型に盛り上がっている場合も、初期の爪の変形を見分ける確実な指標です。