『真田丸』草刈正雄が魅せた真田昌幸!天下人を翻弄した知謀の全貌
「表裏比興の者」——コロコロと主君を変え、謀略を厭わない食えない男。当時の権力者たちが真田昌幸に与えたこの異名は、裏を返せば彼に対する最大の畏怖であった。武田信玄のもとで薫陶を受けた昌幸は、武田家滅亡という未曾有の危機に直面しても絶望しなかった。即座に情勢を見極め、生存のためにあらゆるカードを切ったのだ。
彼が駆使したのは、巧みな外交交渉と情報戦である。ある時は敵対する勢力同士を相打ちさせ、ある時は土壇場で同盟を破棄して他国へ乗り換える。一見すると節操のない裏切りに見えるが、その根底には「真田の家と領民を守り抜く」という揺るぎない覚悟が存在した。常識やプライドにとらわれない柔軟思考こそが、苛烈な戦国時代を生き残る最強の武器だったのだ。