正答率10%の罠を見破れるか?入社試験で頻出の論理的思考問題と解法
地頭力を測る代表格として知られるのが、一見すると見当もつかない数値を論理的に概算する「フェルミ推定」です。2026年最新のロジカル問題まとめでも、コンサル業界のみならず総合商社やメガベンチャーの選考で頻出テーマとして君臨しています。
【例題:日本全国にある『信号機』の総数はいくつか?】
この問題に対して、正確な数値を暗記している必要はありません。以下のような数式分解(因数分解)のステップを踏んで推定を進めます。
ステップ1:数式のモデル化を行う
信号機の数は「道路の交差点の数」にほぼ比例します。交差点の数を推定するため、「国土面積」と「道路網の密度」から攻めるか、あるいは「人口・生活圏」からアプローチするかを決定します。今回は生活圏ベースで分解します。
信号機数 = 全国の交差点数 × 1交差点あたりの平均信号機数
ステップ2:要素をさらに細分化して現実的な数値を代入する
・日本の総人口:約1億2000万人
・市区町村あたりの人口や都市部・地方の比率を考慮し、道路網の交差点規模を概算
・道路網ベースでの別解アプローチ:日本の可住地面積(約10万平方km)に、1平方kmあたり何箇所の主要交差点があるかを推定(都市部で約10箇所、地方で約1箇所、平均して約2〜3箇所)
・全国の主要交差点数:約10万平方km × 2.5箇所 = 約25万箇所
・交差点あたりの信号機数:十字路であれば歩行者用・車両用含めて平均4〜8基、簡易的な交差点も含めて平均4基と設定
ステップ3:計算を実行し、現実値と照合・検証する
25万箇所 × 4基 = 約100万基(警察庁の公表データ実数は約120万基前後であり、オーダーとして非常に精度の高い推計が成立します)
フェルミ推定の例題を解く際は、荒唐無稽な勘に頼るのではなく、「誰が聞いても納得できる客観的な前提条件を置き、四則演算へ落とし込む力」が評価されます。