直流と交流の違いを徹底解説!なぜコンセントは交流でスマホは直流なのか

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電力規格を巡る規格争いは、1880年代末のアメリカで起きたエジソンテスラ電流戦争によって世界規模のドラマへと発展しました。

蓄音機や白熱電球の実用化で名声を極めていたトーマス・エジソンは、自身が保有する特許を武器に直流配電システムを強く推進しました。直流は安全で電球を灯すのにも適していると主張したエジソンですが、電圧を変換できない直流方式には致命的な欠陥がありました。低電圧のまま送電せざるを得ないため、発電所からわずか1〜2キロメートル圏内にしか電気を届けられず、街中に無数の小型発電所を建設しなければならなかったのです。

これに対し、エジソンの元部下であり孤高の天才と呼ばれたニコラ・テスラは、交流の送電効率に着目。実業家ジョージ・ウェスティングハウスと手を組み、交流配電網の普及に乗り出しました。テスラは交流モーター(誘導電動機)を発明し、交流でも力強い動力を生み出せることを証明しました。

追い詰められたエジソン陣営は、交流の危険性を大衆に植え付けるため、交流電気を用いた公開処刑器具の開発に関与するなど、熾烈なネガティブキャンペーンを展開したことが当時の記録に残されています。しかし、1893年のシカゴ万国博覧会における照明契約をウェスティングハウス社が勝ち取り、さらにナイアガラの滝の大規模水力発電所からの長距離高圧送電に成功したことで、勝負は完全に決しました。テスラが描いた「巨大集中型発電所から超高圧交流で広域へ送る」という青写真は、現代の巨大グリッド網の基礎として全世界へ定着しました。

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