中国産あさりの産地偽装問題!熊本産との見分け方と最新流通の裏側
長年にわたり暗黙の了解として水面下で横行していた「熊本あさり産地偽装問題」は、単なるラベルの貼り替えにとどまらない組織的かつ構造的な不正であった。大量に輸入された中国産あさりが、国内の干潟にわずか数週間から数ヶ月ほど浸け置かれ、いわゆる「名寄せ(畜養)」を経ることで「熊本県産」として全国の卸売市場へ出荷されていた実態が発覚したのだ。
この手口が長年見過ごされてきた背景には、国内産の供給能力を遥かに超える市場需要と、安価な輸入水産物を高値で取引して巨額の利益を得ようとした中間業者の存在がある。当時、熊本県内の干潟で採捕されたとされるアサリの流通量が、実際の干潟の生産能力から計算される数値を何倍も上回っていた事実が、不正の根深さを物語っている。