忠犬ハチ公の真実|秋田犬が「飼育困難」とされる理由と飼育の全貌
秋田犬の歴史を語るうえで外せないのが、渋谷駅で主人の帰りを待ち続けた忠犬ハチ公のエピソードです。主人に対して命を捧げるかのような深い愛情を示す気質は、古くから東北地方の山岳地帯で熊狩りなどに従事していた「秋田マタギ犬」の時代から脈々と受け継がれてきました。
大正から昭和初期にかけて、洋犬との交雑によって純血種としての存続が危ぶまれた時期がありました。その危機を救ったのが1927年に設立された公益社団法人「秋田犬保存会」です。保存会の尽力により、1931年には日本の大型犬として初めて国の天然記念物に指定されました。
秋田犬の毛色は主に3種類に分類されます。温かみのある定番の「赤毛」、野性味と風格が際立つ「虎毛(赤虎・黒虎・霜降り虎)」、そして神秘的な美しさを持つ「白毛」です。どの毛色であっても、立ち耳と力強く巻き上がった尾(巻尾)が日本犬最高峰の威厳を物語っています。